研磨材の使用方法は?その種類やそれぞれの材質についても解説

研磨剤の使用方法は?その種類やそれぞれの材質についても解説

研磨材といえば、DIYや技術の授業で利用した紙ヤスリを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実は、身の回りにあるほとんどの製品が研磨材を利用することでできているのです。今回は、そんな研磨材の種類や材質使用方法について詳しくご紹介します。

そもそも研磨材って?

そもそも研磨剤って?

金属や木・石などさまざまなものを加工する際に欠かすことができないのが研磨です。表面にある凸凹の部分を削ることで、ツルツルとしたなめらかな表面にするという目的があります。またさまざまな研磨材があるため、使用する対象物の材質によって、研磨材を使い分ける必要があります。ここでは研磨材についての基本的な情報をご紹介しましょう。

研磨材について

研磨材というのは、実際に表面を削り磨くために使用する硬い粉や粒子のことをさします。さらには、それらの粒子が含まれたシートのようなものや溶液なども含めて、総合的に研磨材と呼ぶ場合もあります。

研磨材の材料について

研磨材に使用される材料にはさまざまなものがあります。具体的にはダイヤモンド立法晶窒化ホウ素炭化ケイ素酸化アルミニウムなどです。これらは使用する対象となるものの材料や仕上がりによって使い分ける必要があります。

たとえばこの中でももっとも硬い鉱物であるダイヤモンドは、研磨材としても利便性が高いものの、鉄や鋼に使用すると消耗が激しく使用には向きません。また酸化アルミニウムはアルミナとも呼ばれていて、天然の鉱石ではなく人工の材料なので、比較的安く生産可能です。そのため幅広く使用されています。

研磨材の使用方法(手を使う)

研磨剤の使用方法(手を使う)

ここでは実際に研磨材の使用方法についてみていきましょう。DIYなどでも気軽利用できる、手を使った研磨についてご紹介します。

研磨シート(サンドペーパー)

多くの人が手にしたことのある研磨シートは、気軽に使用できるのがポイントです。紙製のものから、布製のものまで幅広い種類が用意されており、使用目的に合わせて選んでみましょう。

デメリットとしては、消耗品のため、付着している研磨材がはがれたり目詰まりしたりした際には使えなくなるという点があげられます。

使用方法は、使いやすい大きさに切って、研磨したい場所をこするというシンプルな方法です。棒ヤスリに比べると、広い範囲を一度に研磨できるというメリットがあります。表面についた不要な塗料を削り落としたり、ツヤを出したりという場合に向いています。

ヤスリ

表面に加工をしたり、ツヤを出したりするために使用するのがヤスリです。紙ヤスリと区別するために、棒ヤスリと呼ばれることもあります。長方形の平ヤスリのほかにも、半分が円形になっている半丸ヤスリなどさまざまな種類が用意されています。

またその用途にもいろいろなものがあり、鉄工ヤスリと呼ばれる金属を削るためのもの、木工ヤスリと呼ばれる木材を削るためのもの、ダイヤモンドヤスリと呼ばれる金属やガラスを削るためのものもあるのです。そのほかにもステンレス用やプラスチック用のものがあるので、研磨したい素材によって上手に使い分けましょう。

固形研磨材地

研磨シートやヤスリに比べると認知度が低いのですが、固形研磨材を利用する方法もあります。これは、砥粒が含まれている長方形の形をした研磨材です。青棒や白棒、赤棒など、その色によって名前がつけられています。

研磨材の使用方法(工業製品)

研磨剤の使用方法(工業製品)

ここでは、工業製品に利用されるような研磨方法として知られている代表的な2つをご紹介します。

ブラスト研磨

ブラスト加工は、研磨材を製品にうちつけて表面に処理を行う仕上げの工程の1つです。エアーブラストショットブラストと呼ばれる機械を利用して、処理を行います。研磨材を高速でうちつけることによって、サビや汚れなどの異物を取り除くことができます。

一般的には仕上げとして行われているものの、メッキ加工の前処理や、塗装の前処理として使用される場合もあるのです。エアーを使用しながら研磨材を吹きつけているため、複雑な形をしたものにも使用できるというメリットがあります。またツルツルにするだけでなく、表面に凹凸を加えたりすることで、デザインに高級感を出すこともできます。

バフ研磨

バフ研磨とは、ステンレスの鏡面のような表面にするための加工する際に利用する道具のことです。その語源は、英語の「buff」という言葉からきていて、磨く・輝かせるといった意味があります。

素材は、綿やフェルト、ウールやスポンジなどとなっていて、目の細かなど種類もさまざまです。金属研磨における、いわば最後の仕上げ工程で使用されており、各工程で表面に残った不要物や機械油の汚れを落とすという目的もあります。また表面をツルツルにし、鏡のように綺麗な状態にするという目的もあります。

まとめ

まとめ

今回は、研磨材の種類やその使用方法についてご紹介しました。研磨材はさまざまな種類のものがあり、仕上がりや研磨するものの材質に合わせて上手に選ぶことが大切です。

自宅で利用する際には、まずはどのような研磨材を利用するのかを考えたのちに、その素材を選ぶようにするとよいでしょう。工業製品用の研磨材の場合にも、さまざまな加工方法があるため、業者と相談を行いながら使用する研磨材について決めることが大切です。

「株式会社ドイ」は、昭和35年創業の各種研磨材を取り扱っている会社です。緑色炭化珪素研削材や黒色炭化珪素研削材、高純度白色溶融アルミナ研削材、褐色溶融アルミナ研削材やジルコニアアルミナ研削材など、研磨するものに合わせた研磨材をご提案いたします。ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。